RESEARCH

心理学・行動科学の研究を読む

海外の研究論文を中心に、 研究方法・結果・限界を日本語で分かりやすく整理しています。

#健康心理学 の研究 3件
健康心理学 2026 全文解析

杭州市の男子大学生におけるHPVワクチン接種意向に影響する心理社会的要因:拡張計画的行動理論モデルに基づく横断研究

中国・杭州市の男子大学生1,310人を対象に、拡張版の計画的行動理論(TPB)を用いてHPVワクチン接種意向の関連要因を調べた横断研究。62.7%が接種意向を示した。階層的回帰分析では、社会人口統計学的要因のみで説明される分散は2.1%だったが、TPB要因を加えると25.1%、HPV知識と感染リスク認知を加えると32.7%となった。構造方程式モデリング(SEM)では、知覚された行動統制が接種意向と最も強く関連し、態度、主観的規範、HPV関連知識も有意な関連を示した。HPVを知っている学生は多かった一方、知識評価で基準以上だったのは58.6%にとどまり、89.9%は自身の感染可能性を低いと認識していた。

健康心理学 2026 Abstract解析

設計された損傷:世界の口腔保健システムにおける構造的な害

本レビューは、特に資金不足の医療システムで一般的に行われる歯の抜去を、単なる技術的・経済的な必然ではなく、制度によって生み出される「構造的な害」として捉え直す。修復・リハビリテーションの不足や、人口レベルの予防策の欠如は、疾病と歯の喪失を繰り返す状況を維持する。さらに、スティグマや自己責任の語りが構造的な損傷を個人の失敗として再構成し、心理的・市民社会的な影響を及ぼすと論じている。

感情・ストレス心理学 2026 Abstract解析

若年女性における気候変動不安と月経前症候群の重症度の関連:横断研究

トルコの若年女性1,035人を対象に、気候変動に対する不安と月経前症候群(PMS)の重症度との関連を調べた横断研究。PMSの有病割合は60.8%で、気候変動不安が高い人ほどPMS症状が重い傾向がみられた。ただし、横断研究であるため、気候変動不安がPMSを引き起こすという因果関係は証明されていない。