医学教育におけるゲーミフィケーションは学習成績を高めるのか:生理学のチーム基盤型学習を用いた準実験的クロスオーバー研究
250人の1年次医学部生を対象に、生理学のチーム基盤型学習(TBL)で、通常形式とゲーム要素を加えたグループ準備確認テスト(GRAT)を比較した。個人準備確認テスト(IRAT)と応用演習(AE)の絶対的な成績には、形式間で有意差がみられなかった。一方、内分泌学では、通常形式でIRATからAEへの成績低下が有意であったのに対し、ゲーミフィケーション形式では低下が有意ではなかった。ただし、この学習軌跡の差は探索的で小さく、ゲーミフィケーションが学習成績を改善したと確定するものではない。学生の反応は概ね肯定的で、エンゲージメントやチームワークが評価された一方、時間的プレッシャーをストレスと感じる回答もあった。