RESEARCH

心理学・行動科学の研究を読む

海外の研究論文を中心に、 研究方法・結果・限界を日本語で分かりやすく整理しています。

#横断研究 の研究 3件
健康心理学 2026 全文解析

母体の臨床的緊急事態と悪化に対する産科看護師の準備性を強化する研究

本研究は、三つの公立三次医療機関の産科ユニットで働く看護師・助産師360人を対象に、母体悪化の認識・管理に関する知識、産科救急に対する態度、対応準備性の関連を調査した横断研究である。知識、態度、経験年数、過去の産科救急訓練は、母体悪化への準備性と有意に関連していた。重回帰モデルは準備性の得点の分散の52%を説明したが、横断研究かつ自己報告尺度を用いているため、知識や態度が準備性を因果的に高めるとは結論できない。

健康心理学 2026 全文解析

特別な医療的ケアを必要とする子どもの予防接種相談外来に対する保護者の希望と関連要因:中国・上海の横断研究

中国・上海の予防接種相談外来で、特別な医療的ケアを必要とし、国家予防接種プログラムのスケジュールを完了していない14歳未満の子どもの保護者101人を調査した。希望する外来の場所は地域診療所が51.0%で最多だったが、25.7%は小児病院、23.3%は一般病院を希望した。外来の場所の希望は、ワクチン忌避尺度の得点よりも、子どもの性別や世帯収入と関連していた。研究は単施設の横断研究であり、これらの関連から因果関係を示すことはできない。

感情・ストレス心理学 2026 全文解析

医療従事者の職場暴力経験とうつ・不安の関連――知覚された仕事のストレスの媒介効果

中国・西安市の医療従事者39,773人を対象とした横断研究。46.18%が職場暴力を経験しており、経験者は未経験者と比べて、うつのオッズが3.79倍、不安のオッズが3.81倍高かった。知覚された仕事のストレスは、職場暴力とうつの関連の18.90%、不安の関連の15.63%を媒介していた。ただし横断研究であるため、職場暴力がうつや不安を引き起こすという因果関係や時間的順序は確認できない。