RESEARCH

心理学・行動科学の研究を読む

海外の研究論文を中心に、 研究方法・結果・限界を日本語で分かりやすく整理しています。

#バーンアウト の研究 2件
感情・ストレス心理学 2026 全文解析

初期キャリア薬剤師のストレス源と対処法を探る:質的インタビュー研究

オーストラリアの初期キャリア薬剤師24人に半構造化インタビューを行い、職場でのストレス経験、仕事上の喜び、ストレスへの対処法を調べた。80件のクリティカル・インシデントの分析から、管理者からの支援不足、現実離れした高い自己期待、医療専門職として尊重されていない感覚が主なテーマとして示された。多くの参加者は、同僚・薬剤師仲間・パートナー・家族との会話、運動や趣味などを通じてストレスに対処していた。患者や地域との肯定的な関わりは、所属感や仕事の目的意識を支える要素として語られた。

産業・組織心理学 2026 全文解析

疲弊から活力へ:小児医学教育リーダーのレジリエンスを支えるコミュニティの役割

カナダの小児医学教育リーダーを対象に、バーンアウトの程度と、全国組織PUPDOCへの所属が仕事やレジリエンスにどのように関係するかを、質問紙調査とフォーカスグループで検討した。調査では16人中3人が従来のMBIでバーンアウト高リスクに該当したが、教育環境に適応した質問では高い症状を報告した参加者はいなかった。フォーカスグループでは、コミュニティ感覚、仕事の肯定的・否定的側面、仕事の意味、機会、役割の正当性という5テーマが示された。著者らは、所属機関を越えた全国的なコミュニティがレジリエンスを支える可能性を提案しているが、本研究は小規模な混合研究であり、因果関係を証明するものではない。