RESEARCH

心理学・行動科学の研究を読む

海外の研究論文を中心に、 研究方法・結果・限界を日本語で分かりやすく整理しています。

#HPVワクチン の研究 2件
健康心理学 2026 全文解析

中国の女子大学生におけるHPVワクチン接種ためらいの変化と影響要因:全国反復研究

中国本土の女子大学生を対象に、2022年と2025年の2回の全国オンライン横断調査を比較した研究。傾向スコアマッチング後の分析では、HPVワクチンへのためらいまたは拒否は2022年の8.81%から2025年の21.63%へ増加し、ためらいの平均スコアも0.61から1.67へ上昇した。HPVに関する知識や否定的情報への曝露は改善した一方、ワクチン接種の必要性の認知と、医療専門職・国内外のワクチンへの信頼は低下した。接種の必要性を高く認識していること、医療専門職からの推奨、医療専門職への信頼、国内製HPVワクチンへの信頼、他のワクチンを自己負担で接種した経験は、より高い接種ためらいと低い関連を示した。ただし、反復横断研究であるため、個人内の変化や因果関係は証明できない。

健康心理学 2026 全文解析

杭州市の男子大学生におけるHPVワクチン接種意向に影響する心理社会的要因:拡張計画的行動理論モデルに基づく横断研究

中国・杭州市の男子大学生1,310人を対象に、拡張版の計画的行動理論(TPB)を用いてHPVワクチン接種意向の関連要因を調べた横断研究。62.7%が接種意向を示した。階層的回帰分析では、社会人口統計学的要因のみで説明される分散は2.1%だったが、TPB要因を加えると25.1%、HPV知識と感染リスク認知を加えると32.7%となった。構造方程式モデリング(SEM)では、知覚された行動統制が接種意向と最も強く関連し、態度、主観的規範、HPV関連知識も有意な関連を示した。HPVを知っている学生は多かった一方、知識評価で基準以上だったのは58.6%にとどまり、89.9%は自身の感染可能性を低いと認識していた。